コラム
[2006年06月23日]

頭シラミ


頭シラミpediculus capitis

最近、中野区や武蔵野市でも保育園、幼稚園、小学校で頭シラミの集団感染あちこちで起こり問題となっています。
*臨床症状
頭シラミは感染から発症までの期間は平均して4ヶ月くらいです。頭部の被髪部とくに後頭部や耳後部の毛髪に、白色を帯びた0,3×0,5mmの楕円形で灰白色のセメント物質で固着された卵がみられるか、毛髪を分けていくと2〜4mmで灰褐色を呈する成虫がみつけられます。症状として無症状のこともありますが軽度の瘙痒を伴うことが多く、掻破のため湿疹様の変化を生じたり、ひどくなると悪臭のある滲出物で頭髪が膠着する状態になることもあります。




*頭シラミの生活史
成虫の生息期間    約1ヶ月
一生の産卵数    300個前後
卵期間    7〜10日
幼虫期間    7〜16日
頭シラミは孵化後、若齢幼虫期より吸血活動をつづけて成虫になりますが、普通の環境条件では20日位で成虫になります。
人体から脱落した成虫の生存期間は条件によって異なりますが、7時間から72時間くらいです。


*頭シラミの伝染経路
幼小児が頭髪をくっつけあっての遊びなどでの直接の接触や、帽子、ロッカー、脱衣籠、ヘアブラシ、タオル、寝具、スカーフ、オーバー、セーターなど、身体に直接触れるものの共同使用など集団生活の中で伝染していきます。
*治療
発生したグループ、場合によりクラス単位での一斉治療を行うことが重要です。治療には市販品のスミスリンLシャンプータイプを使用します。使用方法は頭髪を水またはぬるま湯であらかじめ濡らして、本剤1回量10〜20ml程度を頭髪全体に十分いきわたるようにシャンプーし、5分間放置後水またはぬるま湯で十分に洗い流します。この操作を3日に1度、1日1回の割合で3〜4回繰り返します。使用に際して、目、耳、鼻、口などに入らないように注意してください。万一入った場合には、すぐ水またはぬるま湯で洗い流してください。
毛に固着した卵や卵の抜け殻は、目の細かい梳き櫛などで梳くか、毛を切るかして取り除いてください。

豊島区保健所(アタマシラミ)