コラム
[2016年06月16日]

当院における陥入爪、巻き爪の治療方針


一口に陥入爪、巻き爪といっても人によって程度は様々です。治療法は何種類もありますがそれぞれ長所、短所があります。また、治療法はその人に合ったものでなくてはなりません。当院では個人に合った治療法を選択し、治療法の短所を補うために複数の治療法を組み合わせる事も行っております。

皆様が陥入爪、巻き爪の治療のために病院を訪れる理由は何でしょう?一番多いのは「痛い」からではないでしょうか?

痛みがあれば自由に歩くことやスポーツをすることもできませんし、足をかばうことによって膝や腰を痛める原因にもなります。お年寄りの方の中には爪の痛みが原因で歩くことが不自由になり、それが原因で寝たきりになってしまう方もいらっしゃいます。

治療法を選択する上で一番重要なのは早く痛みをとる事、そして治療自体が痛くないこと、さらに将来治療による後遺症が出ない事が大事だと思っています。

以上を踏まえた上で爪の状態を診させて頂きながら御本人に説明し、納得していただいた上で治療を行っております。
「病院に行くと爪を抜かれてしまったり、痛い思いをさせられるのが怖くてなかなか行けず我慢していた」という方が大勢いらしていますが、当院では皆様痛みもなく喜んで帰宅していただいております。
巻き爪で「爪を抜いてしまう」のは過去の話です。最新の治療法で長い間苦しんでいた爪の痛みから解放され、快適に歩くことができるようになっていただければ幸いです。

当院での具体的な治療法を大雑把に説明しますと、
 

(1)深爪が原因で痛みがある場合
保存療法が適応となります。
軽症であればテーピング固定法ソフラチュール(コットンでも可)挿入法
重症であればアクリル人工爪法
爪が伸びてきたら、正しい爪きり指導
ガーター法も適応ですが、痛み、違和感を伴うため基本的には行っておりません。

(2)巻き爪
爪が伸びていればワイヤー法、爪切りの指導、履物の指導
VHO法も適応ですが、ワイヤー法に比べ矯正力が弱く、高価であり、痛み、違和感を伴うためやっておりません。
爪が短く伸ばすのが困難な場合はアクリル人工爪法を行い、爪が伸びたらワイヤー法を行います。
ガーター法も適応ですが、痛み、違和感を伴うため基本的には行っておりません。

(3)陥入爪
ワイヤー法フェノール法を行っています


ワイヤー法は痛みはありませんが時間がかかることと再発が多いのが難点です。爪を1、2mmしか切らなくてもよさそうな場合、フェノール法は良い適応です。手術前と見た目がほとんど変わらないですし、術後の痛みも軽度、治りも早いです。


鬼塚法は術後の痛みが強いため基本的にはやっておりません。

 

実際には爪が割れてしまっている方、肉芽を生じている方、炎症を伴っている方、スポーツ、山登りをされている方、遠方や忙しいため通院が困難な方、転居の予定があり通院を続けられない方、歩行が困難な方、妊娠中や持病のため手術できない方など他の病院で治療を断られた方が多く来院されますので、上記のパターン通りにはいかないですが、豊富な経験を元にその方に合った治療法をお勧めしています。

*爪の治療は武蔵境の「財満皮膚科クリニック」で別予約にて行っております。初診の方は予約は必要ありません